ヨガのインストラクターになろうと思う人は、実際にヨガが大好きで仕事として活かしたいという人や、運動神経には自信があるという人が多いのではないでしょうか。
大好きなことを仕事にできるのは理想ですよね。
しかし、ヨガは好きだけれどインストラクターになるのは大変ではないか?と二の足を踏んでいる人もいるかもしれません。
そこで今回は、ヨガインストラクターに必要な心得について紹介します。
第一にヨガが好きという気持ちが大切!
ヨガインストラクターになるには、ヨガに関する基礎知識から解剖生理学、呼吸法、ヨガを指導するうえで最低限マスターしなければならない29のアーサナと、太陽礼拝、指導法を学習していく必要があります。
難しいと思うかもしれませんが、実際にヨガを行っていると自然に覚えてしまうもの、身についてしまうものがほとんどです。
ヨガの魅力はなんといっても自分自身の身体と心で体感できるところです。
インストラクターはヨガの魅力を安全に指導しながら、生徒に伝えることが目標になります。
ヨガを習いに来た人がヨガを好きになってくれる、このことが最も大切なことではないでしょうか。
そのためには自分自身がヨガの世界観を理解し、ヨガが好きという気持ちを持つことが大切です。
生徒ひとりひとりのタイプを把握することが大切
ヨガを始める目的はひとつではありません。ダイエットが目的という人もいれば、マタニティ期の運動不足解消や日頃のストレス発散として始める人もいます。
インストラクターに大切なのは、こうした生徒ひとりひとりのタイプを見極めて、その人に合った的確な指導を行うことです。
そのために便利なのが「チェックシート」の活用です。
年齢、性別、ヨガ歴、病気やけがの有無、ヨガを始める目的などを本人の負担にならない程度にあらかじめ確認しておきます。
こうすることで、グループレッスンであってもその人にぴったりと合うレッスンを行うことが可能になります。
特に女性の場合は妊娠の有無を必ず確認しておかなければいけません。
妊娠初期は体調を崩しやすい時期でもあるため、本人が望んでいてもレッスンが受けられない場合もあります。
けがや体調不良を起こすことなく、レッスンを楽しんでもらうことが大切です。
レッスンを始める前に心掛けること
レッスンを開始する前には口頭で体調に不安がないか、けがの有無、初心者がいないかの確認を取ります。
そのとき同時に、レッスン中は呼吸に集中すること、ヨガは人と競い合うものではないこと、ポーズは自分のペースで無理なく行うことを伝えておきます。
ヨガのレッスンを始める前には必ずウォームアップの時間を設けますが、この時間は最良の観察時間でもあります。
レッスンに参加している生徒の柔軟性や巧緻性を見極め、ポーズの難易度やシークエンスの回数など、そのクラスで行っていくレッスンを決定します。
レッスンが難しそうな人には軽減法プロップスを用いて、初心者から高齢者まで安心してレッスンを受けられる指導を行うことが大切です。
理想のインストラクター像を目指そう!
ヨガインストラクターの仕事で最も充実感を味わえるのは、レッスンが終わったあとに生徒から「また来ます」と言ってもらえることだといいます。
そのためには、いくらアーサナがきちんとできていてもそれだけでは不充分です。
ヨガの勉強を続けて知識を深めるのはもちろん、生徒ひとりひとりとのコミュニケーションを大切にして望むことを理解し、その手伝いをしていこうという意識が必要となります。
ヨガのインストラクターに必要なのは、ヨガに対する熱意と献身です。
ヨガを実践していると、自然と人に指導するには何が必要な知識なのかもわかってきますよ。