マタニティヨガは、多くのヨガスタジオや子育て支援センターなどで行われているため、一度は耳にしたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
マタニティヨガでは、お腹の赤ちゃんを感じ、あるがままの今を受け入れることを大切にしています。
妊婦さん同士のコミュニケーションツールとしても活躍しそうですよね。
そこで今回は、マタニティヨガについて学んだことを紹介します。
マタニティヨガで期待できる10の効果とは?
マタニティヨガでは、リラックス&リフレッシュ効果・ストレスや不安の緩和と解消・持久力と健康の維持・身体的、精神的なバランスを整える・腰痛や背中の痛みの緩和・姿勢の矯正・呼吸法のマスター・お腹の赤ちゃんとのつながりを強化・出産への自信・コミュニケーションの場という、10の効果が期待できます。
ヨガを通じて、精神的にも肉体的にも出産に備えることができると嬉しいですね。
特に、妊婦さんに多い背中や腰の痛みの緩和・軽減効果を期待する人も多いのではないでしょうか。
妊娠中は体重の増加による背中や腰の痛みが出やすくなります。正しい姿勢をマスターすることで腰椎の湾曲を防ぎ、腰痛になるのを予防する効果が期待できます。
出産にも役立つヨガの呼吸法とは
呼吸は妊婦さんにとっても、とても重要な意味を持ちます。
リラックスさせる呼吸は腹式呼吸で、お腹の赤ちゃんとのつながりを意識することにつながりますし、蓮の花の呼吸は口から息を吐くときにアゴをゆるめることで骨盤底筋群をリラックスさせる効果があります。
また、マタニティの片鼻呼吸では呼吸を止めるクンバカを行わないで吸ったり吐いたりを繰り返すことで、陣痛のときに呼吸を止めないように慣らしておく練習ができます。
日頃から正しい呼吸法をマスターしておけば、いざというときに落ち着いて対処できそうですね。
マタニティヨガの効果と禁忌事項
マタニティヨガでは、妊婦さんの心をリラックスさせ、ゆったりと行うようにします。
股関節を柔軟に保ち、ふくらはぎに働きかけることでむくみや夕方からくるだるさ、夜間のこむら返りの予防にもつながります。
ポーズをとるときは、お腹の大きさに合わせて無理のないように調整することも必要です。
ヨガマットを2枚敷いて使う、ブランケットを利用するなど道具を使って工夫することにより、体に対する負担を軽減します。
こうした妊婦さんひとりひとりの体調に向き合いながら行うことも、マタニティヨガには大切なことなのです。
妊婦さんはとてもデリケートで体調を崩しがちです。講師として教えるときは、空調や床の冷たさにも細心の注意を配りたいですね。
マタニティヨガのポーズ
マタニティヨガのポーズには、座位・手と足を床についたアーサナ・膝立ちのアーサナ・立位のアーサナ・バランスのアーサナ・リストラティブのアーサナ(横になって行う)があります。
これらのアーサナには、妊娠期に起こりやすい症状の緩和にも役立ちます。
例えば、つわりや疲労感が強い人には横になって行うリストラティブのアーサナ、手足のむくみがある人には壁に脚をあずけるポーズ、肩こりが気になる人には下を向く犬のポーズなどです。
妊婦さんの悩みに向き合い、最適な指導を行うこともマタニティヨガではとても大切です。
大切な赤ちゃんのためにママの体を健やかに保ち、リラックスして楽しめることを目標にしたいですね。