いろいろな種類がある占いのなかでも、タロット占いは出たカードという偶然の結果から占います。
そういった特性上、タロットで占いやすいことや、あまりタロット占いに適さない質問事項もあったりします。
どのような質問をするかは占いにとってとても大切なこと。
今回は、タロット占いに適した質問を紹介します。
占いの種類とその違いを認識する
占いには、生まれた日からその人の運命を占う命術、タロット占いのように偶然性から占う卜術(ぼくじゅつ)、命術と卜術の中間のような相術があります。
不変のものから占う命術は長期スパンを占うのに適していますが、「タロットリーディングマスター資格取得講座」で学べるタロット占いは短期スパンのことを占うのに向いています。
偶然の結果で占うわけなので、その影響範囲が短いのかな?と私は認識しています。
これだ!と思って引くカードは、今日と明日ではきっと変わりますよね。となると、同じことを占っても結果が変わるということです。
そのときの気持ちや流れも、数十年先にはきっと変わっています。だから、この先にいろいろと影響を受けるであろう未来のことは読み取れないのかな?と。
そういう認識でいると、タロット占いに適した質問を自然と考えられるようになるのではないかと思います。
質問事項はYESかNOで答えられるくらい具体的に
タロット占いは、数ヶ月で結果が出るような短期スパンのことを占うのに向いていますが、その際の質問も具体的であることが必要なようです。
「金運を占いたい!」という漠然とした質問だと、結果も漠然としたものになってしまうそうです。
個人的には、タロット占いはカードの意味を読み取りそこから導き出すアドバイスが大切だと思っています。
「今月の金運はバッチリ!」というだけでいいのなら、それこそ靴飛ばしや鉛筆を転がすだけで十分なのではないのかなと思います。
ちなみに、靴飛ばしや鉛筆転がしも、偶然性で占う卜術の一種なのだそうです。
タロットは、引いたカードによってもっと深い意味がわかったり、こうしたほうがいいというアドバイスができたりするので、やっぱりタロットに適した具体的な質問をするほうが有益だと思います。
テキストによると、理想的なのは「イエスかノーで答えられる質問」だそうです。
例として、「今月は黒字になるだろうか?」という質問が挙げられていますが、確かに具体的でイエスかノーで答えられますね。「今月の金運は?」だと、良い結果が出ても、赤字だけど先月に比べると良いという意味かもしれません。
練習問題で具体例を見ながら考える
もっといろいろな質問事項の例を見てみるために、 講座テキストの練習問題をチェックしてみました。
「宝くじを買うべきか、否か」「新しい仕事が成功するか」。そういった、イエスかノーで答えられるような質問が並んでいます。
自分で自分のことを占う場合には、その「イエス」か「ノー」という結果だけでも、決断のきっかけになります。
けれど、私がこの講座でマスターしたいのはタロットリーディング。カードの意味を読み取って適切なアドバイスをできるようになることが目標です。
上記2つの練習問題に対する回答を見てみることにします。
「宝くじを買うべきか、否か」という相談には、魔術師の逆位置が出たとあります。魔術師というカードの逆位置には、能力不足で活躍できないという意味があります。
質問が宝くじを買うかどうかなので、思うような収入は得られないという意味で読み取ると良いそうです。
「新しい仕事が成功するか」という相談に出たのは皇帝の正位置。社会的責任や任務を遂行するという意味があるカードです。
成功するかという問いに対していうと「イエス」ですね。大役をやり遂げるという意味合いで読み解くそうです。
練習問題の解答には、その他のカードの意味から読み取ったアドバイスも掲載されています。質問が具体的だと、カードの意味を状況に当てはめることができるので、アドバイスもより具体的にできることがわかります。
占う立場で考えるとわかること
タロット占いに適した質問事項を学びましたが、テキストの練習問題を見ると質問事項を具体的に絞ることの大切さがよくわかります。
相談されても、その内容が漠然としていると、カードの意味そのままのことを漠然と伝えることしかできないのです。
カードの意味から読み取れることを具体的状況に当てはめて、より良いアドバイスを伝えることができる。それがタロット占いの一番の良さだと思います。
何か悩みがある人に寄り添うことができる、それがタロット占いです。
ためになるアドバイスができるように、カードに毎日触れて自分を占ってみながらリーディング力を高めていきたいです。