スポーツフードアドバイザー資格取得講座では、スポーツマンが試合でパフォーマンスを発揮するための食事について学ぶことができます。アスリートに、栄養素の管理が必要であることは、今や世界の常識です。しかしそれは、実は不健康な体型に思えるあの競技にも言えることだったのです。
栄養を知ることの重要性
アメリカに渡ったとある野球選手は「栄養素を意識して食事することの重要性」を強く発信しています。栄養学についての知識を養い、食べ物の栄養素をコントロールして体に取り入れることが、パフォーマンスを発揮するために重要だと説いているのです。
これは、骨格の成長が終わった大人だけでなく、成長過程にある子どもにとっても同様で、「スポーツをするのだから、体を大きくするためにたくさんご飯を食べてほしい」と親が考えるにしても、白米だけを大量に食べさせるといった、偏った栄養素の取り方にはあまり意味がないのです。
上記の野球選手も、高いパフォーマンスを発揮するためには筋肉量はもちろん、一定の体脂肪も必要だと語っています。特定の栄養素だけに注目した極端な食生活では、スポーツで最高のパフォーマンスを発揮することはできません。
ちゃんこ鍋というスポーツフード

アスリートといえば引き締まった肉体が特徴、と思い勝ちですが、力士がただ太っているだけと考えるのは大きな間違いです。
力士は、脂肪の下に膨大な筋肉量を持つ短時間の競技に特化したアスリートであり、体脂肪を除いた筋肉量が力士としての格につながっている、とも考えられています。その筋肉量によって基礎代謝量は非常に高く、自分なりに普通の食生活にしただけで、引退後に急激に痩せる方がいるほどです。
力士の食の中心として一般的によく知られるちゃんこ鍋は、実はスポーツフードとしても優秀な料理です。肉類を加える場合はヘルシーな鶏肉やビタミンB1を多く含む豚がよいでしょう。さらに追加で魚類を加える場合は、脂肪については肉類で補うので、高たんぱくで低脂肪の白身魚がオススメ。野菜やきのこ類を大量に加え、ビタミンやミネラルを補給できる形にできます。
白米はちゃんこと一緒に食べるのではなく、具材をあらかた食べた後に雑炊などに仕上げることをオススメします。鍋の汁には、野菜から溶け出したビタミン類がたっぷりですし、あらかじめ野菜やきのこ類の食物繊維を摂れば、白米の糖質を過剰に吸収することを防げます。“完全食品”といわれる卵を落として軽く混ぜれば、シメとしても完璧でしょう。
ちゃんこ鍋は、どちらかといえば「体を作る」ことに適しています。ライフステージに関係なく、筋肉の増強などの体を作り上げるタイミングの食事といえるのです。
スポーツフード資格取得講座を受講することで、このように食に対する分析も可能になります。さまざまな視点から、スポーツに必要な食について追求してみてください。