スポーツ選手はもちろん、一般の人も大事なのは「バランスの良い食事」。しかし、バランスが良い食事が大事なのはもちろんですが、スポーツ選手の場合は特に目的に合わせた食事が大切です。大事な試合で結果を出すことができるように、食事の摂り方を変えていきましょう。
練習期は高エネルギー食で肉体を強化
スポーツ選手は練習期、試合、オフ、と練習の量や強度が違うので、食事も変わります。結果を残さなければならないスポーツ選手は、食事も目的に合わせて摂り、体を作っていく必要があるのです。練習期には、試合に備えて体を強化したり、技術力をあげたりしなければならない時期。毎日の走り込みや筋トレなどを行い、チームで練習して技術力を高めます。消費するエネルギーが多いため、肉や魚、卵の料理でたんぱく質を摂り、ビタミンやミネラルも必要なので野菜も摂ります。この練習期では、高エネルギーの食事でスポーツ選手の体を作る時期です。この時期の選手は練習量が多いので食欲も落ちてしまいがちです。噛まなくても食べられるものを好む傾向にあるので、食べやすいメニューを考えていきましょう。
試合期は糖質中心の食事でベストコンディション作り
試合でいい結果を出すためには、体の調子を万全に整えておかなければなりません。試合期には脂っこい食べ物はなるべく摂らず、糖質を中心に摂ってコンディションを整えていきます。多くの人が行っているゲン担ぎに「かつ丼(勝つ丼)を食べる」というのがありますが、実は逆効果で、試合前には避けたいものです。本人がいくら好きだからと言っても、から揚げやかつ丼などの脂っこいメニューは避けるようにしましょう。試合当日に摂りたい食事は、消化のいい、糖質が摂れるものを用意します。例えば、おにぎりやうどん、バナナなどの果物などの糖質は体のエネルギー源となりますので、最適です。糖質をきちんととれないと体のエネルギーが足りず、試合の展開によっては試合中にバテてしまうことも。試合数日前の食事には主食となるご飯や麺類、パンをいつもより増やす、糖質を減らす、主菜を減らす、ビタミンB1をしっかり摂ることが、試合期の食事の大切なポイントになります。また、試合中の差し入れには疲労回復に役立つクエン酸が摂れる梅干し、糖質とクエン酸が摂れるはちみつレモンなどもいいですね。疲労回復に役立ちます。
オフは低エネルギー食を
体を休めるオフ期。活動の量が少なくなるので、練習期のように食事を摂っているとエネルギーの摂りすぎになってしまいます。そのスポーツのシーズンオフなどで長期的なオフ期になる場合は食事の量をコントロールする必要があり、低エネルギーかつ低脂肪の食べ物を摂るようにします。練習期は疲労で食欲が落ちてしまい、試合期は緊張感で食欲が落ちてしまうけど、オフ期には緊張もほぐれて食欲が出る、という人もいます。体調管理のためにも、体重測定などを毎日の日課にしてもらうなどの働きかけも大切です。
スポーツフードアドバイザー講座で体内からのサポート
スポーツ選手は、目的に合わせて食事を変えていきます。練習期にはたんぱく質やビタミン、ミネラル、試合期には糖質や、ビタミンB1に疲労回復に役立つクエン酸、体を休めるオフ期は低エネルギーの食事と体に必要な栄養は変わるので、意識をしてメニューを作っていきましょう。試合で結果を残せる選手の体つくりは食事で大きく変わります。スポーツフードアドバイザーの講座を受けるまでは、とにかくバランスがいい食事であればいいと思っていましたが、一般の人の「食事のバランスがいい」とは視点が違うのだということがわかりました。この講座はメニューの立て方もきちんと載っているので、すぐにでもできるのがありがたいです。目的が明確になるとメニューも作りやすく、サポートしやすくなるのが嬉しいですね。