昔は、スポーツをしているときにあまり水は飲まないほうが良いと教えられた人も多いのではないでしょうか。私もそのひとりで、学校の部活中などはあまり水が飲めず辛い思いをした記憶があります。
しかし、今では違います。
適切に水を飲まなければ、運動量も落ちますし、命の危険にさらされることもありますよね。スポーツをもっと快適に行うためには、水の飲み方ひとつをとっても大切です。
健康な体を作る食事
私の趣味はウォーキングなのですが、このウォーキングを行うときにいつも悩んでいたことがあります。
それは、歩く距離を延ばすことができないということです。いつものコースを行くだけで限界がきてしまい、それ以上歩くと次の日に体が動かなくなってしまいます。
筋トレやストレッチなども行っているのですが、うまくいきません。
ウォーキング仲間に相談すると「食事はどうしている?食べ物で体は作られているのだから、気を遣ったほうが良いよ」と言われました。
確かに、食事は夫の好きなものに合わせて作ることが多く、運動の楽しめる、動きやすい体を作ることに適しているかというと、疑問が残ります。
そこで、スポーツフードアドバイザーの資格を取り、自分も家族も健康になれる食事が作れればと考えました。
健康な体を作る食事
スポーツフードアドバイザーの講座は、スポーツをする人はもちろんですが、それだけではなく体を構成する成分や健康な毎日を送るために必要な栄養について、体がエネルギーを作る仕組み、バランスの良い食事メニューなど、さまざまなことが学べるようになっています。
学生の頃、家庭科で習った記憶のある食事バランスガイドも載っていて、改めて復習することもできます。
また、生活習慣病のリスクを避けるためにどうしたら良いかなど、運動をしない人にも役立つ情報が載っているので、運動をしない家族に応用して考えることができるのも嬉しいですね。
教材はわかりやすい教科書が2冊と、食事カルテブックがついています。知識だけではなく、毎日の食事作りで困らないのが助かります。
教科書はカラーなので見やすくわかりやすいので、ポイントを押さえやすいです。勉強という意識がなく知識を得ることができます。
テキストも薄いので軽い気持ちで開くことができ、項目が細分化されているので、寝る前に10分だけという少しの隙間時間にも学べます。継続して学び続けなくてはならないので、こういった小さな工夫がなされているのはありがたいですね。
健康な体にとっての水分の摂り方も学べる
この講座では、運動をするうえで必要な水分の取り方も学ぶことができます。
運動をするときに飲む水分摂取について、講座では水分は水だけではなくスポーツドリンクも活用していくと良いとありました。市販のスポーツドリンクはいろいろな種類があるのですが、運動前、運動中、運動後の目的に合わせて選ぶと良いそうです。
私が運動をしているときは好きな味のスポーツドリンクを一日中飲んでしまうのですが、それでは効率的に水分を体に取り込むことができません。
今までは気にせずいろいろな飲み物を飲んでいたのですが、ときにはお腹が重くなることも。飲み過ぎたのかと思っていましたが、飲むものを変える必要があったのですね。
運動前と運動中、運動後では必要な栄養素が違うので、それぞれ分けて飲むようにすると良いそうです。
スポーツドリンクはアイソトニックとハイポトニック、ハイパートニックの3種類に大別されます。血液や汗などの体液と浸透圧が同じなのか、低いのか、高いのかという違いがあり、それによって体に吸収されるスピードが変わってきます。
運動前には、糖質が多く含まれている「アイソトニック」。アクエリアスやポカリスエット、レモンウォーターなどですね。体液と同じ浸透圧で、エネルギー補給に適しているそうです。
運動中には糖質が少なく、水分の吸収スピードが速い「ハイポトニック」。アミノバイタルやアクエリアスレモン、ポカリステビアなどです。
運動後には、糖質やミネラルの補給をしっかりと行いたいので「ハイパートニック」を選びます。
スポーツドリンクはどれも同じだろう、あとは味の違いではないかと思っていましたが、分類されているとは知りませんでした。
いつもはスポーツをする前も後もアクエリアスを飲んでいましたが、試しに分けて飲むと体がとても楽なのです。水分もスルスルと体に入っていくし、何と言っても体が軽い。今までの、お腹が重くてもう飲めない、そして動けない、苦しいという状況になることもなかったので感動しました。
スポーツドリンクは味が少し違うだけでどれも同じと思ってしまいますが、成分表示を見ると微妙に違うのがわかります。
とにかく水分を補給するというのではなく、目的に合わせて水分を摂取することが大切なのですね。
食べ物だけではなく、水の飲み方ひとつとってもスポーツ選手はもちろん、一般人にとっても体を作る大事な要素です。
健康で運動を楽しみたい人、スポーツで勝つ体を作りたい人は、食事や水分の適切な摂り方や作り方を学ぶことができますよ。
これからも、ウォーキングでもっと歩ける距離を延ばしていくために、スポーツフードアドバイザーの講座に載っていることを実践して体を作っていきたいと思います。