犬と一緒に暮らすなら、家族の一員として心地よく過ごすためにも、しつけを通して犬に人間社会のルールやマナーを教えることが必要です。
また、しつけに関して学ぶことで改めて犬の性格を理解でき、よりよい関係を築いていけるでしょう。そこで今回は犬のしつけについて学んだ体験をレポートします。
しつけの前に知っておきたいこと
犬は犬種によって大まかに性格が異なります。
しかし、その犬種の特徴だけが犬の個性を決めるというわけではありません。どのような犬に成長していくかは、飼い主のしつけ次第です。犬も人間のようにそれぞれに個性を持っているので、まずは愛犬の性格を知り、しつけを行っていきましょう。
たとえば、好奇心が旺盛で人間との遊びが大好きという陽気なタイプの犬は、友好的な反面、気分が上がりすぎるとコントロールがしづらくなるという特徴があります。神経質で怖がりなタイプの犬であれば、恐怖心から攻撃になってしまうかもしれません。
また、自分が上位にいないと気が済まない強気なタイプの犬には、飼い主が主導権を握っているということを理解させてあげなければなりません。さらに、マイペースなタイプの犬のしつけには時間がかかるので根気よく付き合ってあげる必要があります。
このように、それぞれの犬の性格によって飼い主がやらなければならないことも違うのです。
飼い主がリーダーだと理解させよう
愛犬の性格を知ることができれば、次は飼い主がリーダーであるということを分かってもらうことが必要です。その方法のひとつとして、生活パターンは飼い主が決めるということが挙げられます。
散歩の時間や食事、遊びなどの時間は飼い主が決めます。犬が催促してきたらすぐに応じる、といったように犬中心の生活にしてしまうと自分が偉いと勘違いしてしまう恐れがあるからです。たとえば我が家で飼っている愛犬の食事のタイミングは、人間の食事が終わった後と決めています。
また、子犬の頃からしつけるということも、飼い主と犬の主従関係を築くために大切です。
子犬の性格形成の時期は生後3週間から12、13週間に学んだことによって影響されます。生後2か月までは母犬や兄弟、姉妹と過ごしながら犬社会のルールを身につけますが、人間社会のルールは飼い主が教えてあげましょう。
もちろん、成犬になっている保護犬を飼う場合など子犬の頃にはしつけができなかったという場合もありますが、成犬になったからしつけができないというわけではありません。時間はかかりますが、正しい方法で根気よくしつけをすることで飼い主がリーダーだということも分かってもらえるでしょう。
また、犬に何かを教えたいときは褒めるのが基本です。
人間と同じように犬も褒められるとうれしいのです。正しい行動をする度に「いい子」「よしよし」というような言葉で褒めたり、好きなおやつをあげたり、体をなでてあげたりと方法は様々ですが、愛犬の性格に合わせて褒めてあげましょう。
たとえば、我が家の犬はとても陽気な性格です。このようなタイプの犬は、とてもよくはしゃぐので、私もテンションを上げて褒めてあげるようにしています。
しかし、怖がりなタイプの犬にはこの褒め方は適切ではありません。
犬を驚かせないように優しい声で褒める、なでる場合には急に近づかないなど神経質な犬に配慮した褒め方が必要です。強気なタイプの犬であれば、褒めるときであっても主導権が飼い主にあるということを示さなければなりません。
なでる場合には体の上から触るとよいでしょう。そしてマイペースなタイプの犬には、そのときの犬の気分で褒めるトーンを決めます。気分が乗っていないときに褒めても反応が薄い場合もありますが、しつこくしたり、反応が薄いからといって放置したりしてはいけません。正しいことをしたときには必ず褒めてあげることが大切です。
逆に犬のしつけで叱るという行為は有効ではありません。
声を出して叱ると、犬の性格によっては飼い主を怖がるようになったり、喜んでいると勘違いされたり、逆効果になります。
犬がいたずらをするならば、いたずらをさせない環境を作るといった努力が飼い主にも必要です。それでも、飼い主を困らせることをしたときには冷静に「ダメ」と言いましょう。そしてそれがなぜダメなのかを教えるところまでが重要です。
たとえば、飼い主の物をかじってしまうなら、犬用のゴムのおもちゃやガムを与えてみましょう。与えたもので遊んでいるときに褒めてあげれば、飼い主の物に興味を示さなくなります。
正しいしつけでよりよい関係性を
今回は犬のしつけについて学んだ体験をレポートしました。
犬にもそれぞれ個性があり、適したしつけの方法が違うというのは人間と共通した点です。
私自身も褒められて伸びるタイプなので愛犬も褒めて伸ばしてあげたいと思いました。このほかにも資格のキャリカレは「ペット看護士&セラピスト W資格取得講座」では具体的なしつけやトレーニングの方法が学べるので、愛犬とのより快適な生活のために勉強していきたいと思います。