文字に気を取られていると、文章自体が曲がっているということはありませんか。
短い文章でもそうなのに長い文章になるとさらにその曲がりが不規則になり、ぐにゃぐにゃと読みづらい文章になります。
よくよく見ると文字単独でもバランスが崩れていることを発見。
このような事態にならないうちに、美文字のキープのポイントを抑えることが大切です。
書く文字列が曲がってしまう
毎年師走に入ってくると、年賀状を書かねばという強迫観念が頭に浮かんできます。
実際に年賀状を書いてみると、丁寧に一文字一文字書いても、斜めに曲がってしまいます。そのうえ、一文字のバランスも崩れています。
練習をしているときには、感じなかったのになぜここにきてバランスが悪くなるのでしょうか。
テキストを見るとそれぞれの文字の位置関係や空白の取り方が細かく書かれています。
文字と文字の空白のバランスは、読みやすくするためにはとても大切だとこれまでの練習で実感していましたから、よくわかります。
文字に気を取られてしまうからか、気づくと文章が曲がってしまっているのはどうすればよいのでしょうか。
そのときに考えたのが文字ひとつひとつの中心です。
一直線に引かれたます目の補助線を中心線としてまっすぐに書いていくことをもう一度意識してみました。
普段使う短い文章であっても、まっすぐに書いてあるだけで読みやすくなります。
補助線に添って自分が書きたいと思っている美文字をのせられるようになると、どのようなものにもきれいでまっすぐな文字を書けるようになるのです。
補助線のない空間は空白はつらい
実際に生活の中で美文字を書きたいと思うもののひとつに、結婚式などの招待状の返信があります。
出欠に〇をつけて送り返すだけでは味気ないですから、お祝いの言葉を一言添えたいと思います。
その時につい曲がってしまうのです。
丁寧に書いているのですが、中心線がずれてしまっているのが自分でもわかるほどです。
すでに印刷されている文字がまっすぐなだけに、バランスの悪さが目立ってしまうような気がします。
短い文章ではありますが、美文字できれいに書きたい文章です。
もうひとつ美文字で書きたいのが、封筒のあて名です。
出した相手が最初に見るのがあて名ですから、ここに美文字が並んでいるとすぐに気づいてもらえます。
「きれいな字になったね」という一言がもらえるときもあります。
差出人の名前は、返してもらった見本で毎回練習をしていますから、かなり自信がついてきました。
はがきなどの場合は、差出人の名前が美文字だと文章全体も自信をもって書けるようになります。
書けば書くほど自分のクセがでてしまう
手紙などを手書きで書く機会は減ってきましたが、家族への手紙は必ず手書きで書くようにしています。
年老いた母にとって印刷された手紙は味気ないものに感じてしまうようです。
便せんには下敷きにするラインがついているので、その枠内に書くようにしていますが、その枠のなかでも長い文章を書いていると次第に曲がってしまいます。
文字自体も丁寧に書いていることには違いないのですが、書いているうちに気持ちのほうが先にでてしまい、気づくと自分の文字のクセがでて崩れてしまいます。
美文字の練習を続けることで、書く内容に集中していても崩れが少ないバランスのよい文字の維持が長続きしていくようになるといいなと思っています。
気持ちをこめているからこそきれいに書きたい
手紙やはがきなどで手書きにするときには、自分が書いたという思いを相手に伝えたいと強く思います。
文字を書くことに自信がなかったときには、読みやすさを優先してパソコンでプリントアウトすることもありましたが、文字に自信がついてくると少しずつ手書きのものが増えてきました。
気持ちが伝わるからこそ手書きで書きたいという気持ちが強くなっています。