パソコンやスマートフォンをはじめ、様々な道具を使うときれいな字を印刷することができます。
それなのになぜ私たちは、文字を書こうとするのでしょうか。
それは自分の思いを一文字一文字に込めたいという気持ちがあるからです。
伝えたい気持ちを文字に込めて、しっかりと書くことが大切なのです。
人だからこそ気持ちを伝えるすべがある
自分の気持ちを相手に伝えるためにどのような方法をとるのでしょうか。
もちろん口に出して伝えることもできます。
人でも動物でも気持ちを伝える方法をいくつか持っていますが、その中でも人は言葉という文化を最大限利用して相手への気持ちを伝えます。近くにいるのであれば、声を出せばいいですし、遠くで姿がみえるのであれば、ジェスチャーがあるでしょう。
ただ、それ以上に自分の気持ちを伝える方法が文字です。文字は、人だけが使うことができる伝達の道具です。
文字を使って気持ちを伝える方法として、パソコンやスマートフォンなどのデバイスがあります。
昔であればワープロがあったでしょうし、それ以前であればタイプライターもあったことでしょう。
そういった道具はとても便利なものですが、それでも私たちは手書きの文字を好んで使います。
それは、手書きだからこそのメリットがあるからです。
そのメリットとは文字で気持ちを伝えられるということです。雑に書いた字は思いを感じることができません。
印刷された年賀状に一言でも手書きでメッセージが添えられていれば、それはとてもうれしいこととして印象付けられます。
伝えたい気持ちを文字であらわす
テレビのサスペンスドラマで手紙やメモ書きが見つかるシーンをよく見かけます。
そんな時には必ず見つけた刑事や探偵は、その文字の内容だけでなく、文字がどのように書かれているかでなにかしらの推理をします。書きなぐったような字は急を要していることがわかりますし、震えている文字は感情の高ぶりを感じさせてくれます。
まるで自分のメモのように相手への手紙を書いたとしたら相手はどのように感じるでしょうか。
思いが込められた字は、相手にも伝わります。
だからこそ、シーンに応じた文字の使い分けをすることで、伝えたい気持ちをもっとしっかりと表現できるのです。
文字はその内容だけでなく、表現によっても伝えられることがあります。
文字が醸し出す雰囲気がそのときの気持ちとぴったりと一致することで気持ちはもっと伝わります。
文字の書き方で得られる印象がかわる
ワクワクした文章をもらったときに、文字が細めで小ぶりだとワクワクした気持ちが半減されたように感じます。
これは伝えたい言葉とその文字自体の雰囲気が一致していないからです。
例えば、しっかりとした意思を表現し、強い存在感を出すには、ボールペンよりもサインペンで、細い文字よりも太い筆圧で、繊細よりも大胆な文字で文章をつづると頼もしい雰囲気を出すことができます。
細めの万年室で柔らかく丸みのある文字を描くとふわふわとしたやわらかい印象を与えてくれます。
たとえ美文字でなくても、丁寧に文字を書くということはとても大切です。
ビジネスシーンでメモなどであったとしても子供っぽい丸みのあるくせ字は使わないようにします。幼い印象を与えビジネスとしての信頼を得ることができません。
文字の表情も大切にしよう
美文字であることも大切ですが、文字の表情を使い分けることも大切です。
まずは、自分の書きたい気持ちを使う筆記用具や文字の書き方によって変えることから始めてみましょう。
人やものと同じように文字もメイクアップするとパワーアップするでしょう。