ペン字の練習は、ひたすらお手本をなぞること、これに限ります。
しかし実際にやってみると、なかなか思うようになぞることができません。まずは、上手になぞるためのトレーニングが必要なようです。
そのトレーニングというのが、指を動かすこと。自分で思うより自分の指を自由自在に動かすのは、難しいことがわかります。
字にいく前にまっすぐ線を書いてみる
テキストを開くと、すぐに文字を書き始めるのかと思いきや、最初に行うのは指のトレーニングでした。
なにごとにも準備運動は大切ですから、ペン字の場合もまずは指を自由に動かすことから始めるようです。
なるほどと思いながら、まずは1本引いてみました。
何気ない動作にもかかわらず、改めて書こうと思うと緊張してしまいます。
その結果、実は意外と難しいことがわかりました。
まっすぐな線を書こうと思うと、普段なら定規を使って書きます。フリーハンドで書く難しさは知ってはいるものの、それがどれほど字に影響するかなど考えていませんでした。
改めてまっすぐな線を引いてみると、指をどれほど上手に動かさなければならないかがわかってきます。
輪を書いてみる
次に、輪を書いてみました。
まん丸く描くことが苦手なことはなんとなく気づいていました。
数学の授業やテストのときに、問題を読みながら図形を描くのですが、定規は持っていてもコンパスを持っていることは少なかったので、フリーハンドで書いていました。
これがなかなか難しく、内接円という図形に内接する円を描くつもりなのに全く接していなかったりしていたのです。
このせいで解答が間違っていたとは言いませんが、想像がしにくかったのは事実。まさか字を書くときにも影響するとは思っていませんでした。
ここはひたすらに練習してみました。
細かく指を動かすことがポイント
指のトレーニングでは、とにかく指を自由自在に動かすことがポイントになります。
口で言うよりもまずは書いてみることが大切です。
テキスト以外にも、広告の裏紙を使って丸を書いたり、まっすぐな線を引いてみたりと練習を繰り返しました。
そのうちうまく書けるようになってきたと思い、先に進めることにしました。
まずは縦画です。
上から下へまっすぐに伸ばすペン使いは、今までやってきた指のトレーニングを活かすことができます。
まっすぐに引いて止める、はらう、はねる、どれも良く使うものだけに真剣に取り組みました。
まっすぐに引くという動作が意外と難しく感じてしまいます。
ここでのポイントも、指を細かくしっかりと動かすことです。毛筆ではないので、腕や手首を動かすと言うよりも、指を自在に操ることがポイントのようです。
慣れてくるときれいに書けるようになりました。
ひとつひとつを丁寧に書いていく
指のトレーニングを行い、実際に線を書いてみるという作業は、文字を書くというイメージには程遠いものです。ひとつひとつに時間がかかりますし、文字までいきついていません。
それでも、丁寧に線を描いていくうちに、はねひとつをとってもしっかりと書けるようになってきました。
美字への第一歩は、個々のパーツを正確に書くことなのかもしれませんね。