香ばしく焼いたパンにトマトで作ったケッカソースを乗せた「ケッカソースのブルスケッタ」は、人気のアンティパスト(前菜)です。レストランではよくいただくのですが、自分で作ってみたら簡単で安定のおいしさだったので、得意メニューのひとつとして自慢できそうです。
トマトの湯剥きが怖くなくなった
トマトと調味料を混ぜるだけで簡単にできてしまうケッカソースですが、下準備でトマトの湯剥きをします。実は今までに、上手に湯剥きができた試しがありません。テキストではちょっとしたコツが書いてありますが、おそらくそれだけでは上手にできなかったでしょう。DVDを見ると、細かな工程で説明してくれるので、お料理初心者の人でも上手に湯剥きできると思います。ここで、コツを披露。まず、トマトのヘタを包丁できれいに取ります。熟すのが遅く、皮が剥けにくいヘタのほうを下にしてお玉などに乗せ、湯につけて10秒ほどしてから冷水に取り上げます。そしたら驚くほどスルッと皮が取れましたよ。料理上手な人からすると当たり前の工程かもしれませんが、お料理初心者や苦手な人には、ちょっとしたことが感激につながります。私はこれで、トマトの湯剥きの苦手意識がなくなりました。
誰かに教えたくなる小ワザが満載
ケッカソースでは、トマトの種が酸味の原因になるため種を取り除きます。この工程で落合シェフは、トマトを横にスライスし、ティースプーンの柄を使って種を取るという小ワザを披露してくれます。これがまた、びっくりするくらいきれいにスルッと取れるのです。にんにくをすりおろすときも、おろし金にアルミホイルを敷いてすりおろすと、おろし金に残らずきれいに取れるという小ワザを披露してくれました。このメニューで学んだ小ワザは、きっと誰かに伝えたくなる料理の楽しみです。
安いトマトを使ってもおいしい理由
高価なフルーツトマトを使えば、高級な味を堪能できると思います。しかし、時季外れのトマトや安売りで売られているトマトでも美味しく作ることのできる秘密を紹介してくれました。それは、はちみつを加えることです。はちみつを加えることで、甘みやコクが生まれます。ほんの少しの工夫ですが、その工夫をすることで家庭の味とプロの味の違いが出てくるのだと実感できました。
お店の感動が簡単に自宅で味わえる
トマトの水分と塩やオイルをよく馴染ませて乳化することによって、トロッとしたまろやかなソースができ上がります。細かなことですが、テキストでもDVDでも「ここで塩が完全に溶けたらオイルを入れます」というタイミングを示してくれます。素人判断で作ると、調味料を入れる意味や順番を考えることも少ないでしょう。しかし、この細かな工程が家庭の味とお店の味を分けるのではないかと思います。アツアツのガーリックトーストにケッカソースを乗せて出したら「お店の味だね」「また食べたい」という家族の感激の言葉を聞くことができました。
アレンジがしやすいケッカソース
ケッカソースのブルスケッタを作って数日経った頃、息子があのソースを冷製パスタで食べたいと言い出しました。あいにく家にはショートパスタしかありませんでしたが、トマトも調味料もあったので作ってみることに。さっぱりとして美味しい冷製パスタになり、息子も大喜びでした。ケッカソースはアンティパストにはもちろんのこと、パスタソースやメイン料理のソースや付け合わせにもなります。この講座を受講しなければ、ケッカソースを家で作ってみようとは考えもしませんでした。作るのが億劫にならない小ワザも学ぶことができたので、DVDとレシピ本の両方で学べるキャリカレは私にぴったりの受講方法だったと思います。