人間関係が複雑化している現代社会では、コミュニケーションの問題で悩む人も少なくありません。そうした悩みを抱える場合にも、メンタル総合心理講座を受ければ、解決法が見つかるかもしれません。今回は、人間関係に悩むクライエントへの実際のやり取りを見ながら、メンタル総合心理講座でどのようなことが学べるのか見ていきましょう。
人間関係に悩んでカウンセラーに相談する人は多い!
今回見ていくのは、ゼミの人間関係に悩む大学生の相談です。もともと人付き合いが苦手で、自分のペースで大学生活を楽しんでいましたが、ゼミが始まってから合宿など集団行動する場面が増えてきました。はじめの段階ではがんばって合わせていましたが、徐々にゼミに参加することが苦痛になっていったそうです。そうした相談者が来た場合、カウンセラーはどのような形でカウンセリングを行っていくのでしょうか。
人間関係に悩む相談者との具体的なやり取り
ゼミになじめないことで悩んでいたクライエント(以下Cl)とカウンセラー(以下Co)の最後のやり取りを見てみましょう。
Co「ゼミに参加するのが辛いと感じられていましたが、今は0から10のどのくらいの数値ですか?」
Cl「もう、ほとんど苦しくないので0とか1です」
Co「そうですか。ここまで苦しみが緩和できたのは、あなたの努力の成果ですね!そういえば、一番初めのカウンセリングのときに、朝起きたら奇跡が起こって……。と質問させていただいたの、覚えていますか?」
Cl「はい、ゼミを辞めるかどうかで悩んでいなくて、学校生活最後の時間を楽しんでいる。ゼミのみんなとも仲良くやっているって言いましたよね?」
Co「はい。あのときの理想と今の現実はどうですか?」
Cl「100%とまでは言いませんが、もう悩んではいません。周りの友達は、人付き合いが苦手な私を認めてくれたし、本当に変わったと思います」
Co「そうですか。それではここでいつも通り10分の休憩を取りましょう。その後にフィードバックを行います」
(カウンセラー退室)
Co「これからフィードバックを始めます。ゼミを楽しめるようになるという目標を掲げ、カウンセリングを進めてきました。現在は苦しみを感じる場面は圧倒的に減り、ゼミの仲間とも楽しくやっていけています。これはあなたの努力と元々持っていた力のすばらしさの成果です」
Cl「ありがとうございます」
Co「今うまくいっているということは、続けてくださいね。さて、ホームワークのことも考えたのですが、かなり状態は良くなりました。カウンセリングを続けられますか?」
具体的な技法と共に問題解決の方法が学べる!
メンタル総合心理講座のテキストには、今回のやり取りと共に、カウンセラーが気を付けたい終結方法のための「スケーリング・クエスチョン」についても詳しく掲載されています。スケーリング・クエスチョンとは、心理的負担を10段階で表してもらう方法のことで、これを毎回クライエントに確認することでカウンセリングの進捗を相互確認することが出来ます。今回のやり取りのように、数値が0に近づき始めると、カウンセリングの終結に向けて動き出すのです。このように、具体的なカウンセリングの方法と共に、カウンセラーとしてのテクニックやコツについても詳しいのがメンタル総合心理講座の特徴です。実際のやり取りもイメージしやすく、細かいケースごとにカウンセリングの方法を学べるので、資格取得後も実践に移しやすいです。ぜひ、カウンセリングの資格を取ってみたい方や、自分や自分の周りの人の力になりたい人は検討してみてはいかがでしょうか。