9ヶ月を過ぎた頃になると子どもの行動範囲が広がり、さまざまなものに興味を示すようになります。食事に関しても集中しにくく、遊び食べが始まるのもこの頃からです。
今回の「幼児食インストラクター養成講座」では、食事と遊びのけじめをつけ、食事に集中させるためのコツを学びました。
子どもの遊び食べは成長のしるし
子どもの遊び食べは1~2歳頃にピークを迎え、3歳を過ぎると減少傾向になります。
大人から見ると、食べ物や食器などで遊んでいるとしか見えない遊び食べですが、子どもにとっては食べ物とそうでないものを判断し、ひとりで上手に食べることができるようになるための大切な学習です。
そのため、ある程度の遊び食べは止めずに見守ることも必要だそうです。
ですが、食事のたびに食卓周りがぐちゃぐちゃになるのは、お母さんにとって大変なストレスですね。
そこで、周囲が汚れても大丈夫なように、あらかじめ床にビニールシートなどを敷いておくという対策をすると、片付けがラクになり子どもの遊び食べにイライラすることも少なくなります。
遊び食べを防ぐにはけじめと周囲環境が大切!
子どもが食事に集中できずに遊び食べばかりする場合は、お腹が空いていないのが原因かもしれません。
「生活リズムを整える」「食べる間隔は2時間空ける」「外で体を使って遊ぶ」などを心がけ、お腹が空いた状態で食事の時間を迎えるようにしましょう。
また、子どもが食べやすい環境を整えてあげることで、食べる意欲が高まってくることもあります。
食器・食具は手に持ちやすく口に運びやすいもの、子どもの発達に合わせた使いやすいものを選びます。
また、テーブルが子どもの胸の位置になるようなイスを選び、正しい姿勢で食事ができるようにします。
オモチャはそばに置かずにテレビも消して、家族団らんで食事を楽しめるような環境を作りましょう。
動画からもしっかりと学ぶことができます
「幼児食インストラクター養成講座」には2枚のDVDが付いていますが、同じ動画をパソコンやスマホからも視聴することができます。
動画はお母さんから幼児食に関する質問に対して、専門家が一問一答形式で答えてくれるという実演方式です。
これによって将来、幼児食インストラクターになった場合に、声かけの仕方や言葉遣いを具体的に学ぶことができます。
今回の「遊び食べ」の単元では、「外食するとほとんど食べてくれない」という悩みの相談でした。
専門家による分析では、外食の場合はいつもと違う環境になり、落ち着かないのが原因かもしれないということです。
対策としては、家でいつも行っている「エプロンをつける」「手をきれいにする」「いただきますを言う」など一連の流れを行うことで、食事へと頭の切り替えができるようになるかもしれないということでした。
いつもの決められた行動が、子どものしつけに利用できるとは意外でした。このことは食事以外のさまざまな面でも利用できるかもしれませんね。
今回の単元を学んでみて感じたこと
子どもの遊び食べは成長のしるしであり学びでもあるため、ある程度は見守ってあげる必要があります。
ですが、そのまま遊び食べをずっと放置していいものでもありません。食事と遊びのけじめをつけ、子どもが食べやすい環境を整えてあげるのが親の役割だということを学びました。
私の子どもが小さい頃は、遊び食べをどこまで許していいものだろうかと迷っていた時期もありました。
幼児食インストラクターの資格を得た際は、小さな子どもを持つお母さんたちのためにここで得た知識を生かして、いろいろとアドバイスしてみたいです。