登録販売のテキストは、一目見ただけでは難解なテキストです。文字に埋め尽くされたテキストを一言一句覚えると考えると、その途方もない量にげんなりするのではないでしょうか。しかも試験は一年に一回だけ……と考えると、「勉強するぞ!」という高いモチベーションが、「やっぱり無理かも……」というネガティブな気持ちに侵略されてしまうのではないでしょうか。
単なる暗記で済ませず、実務を意識する!
学習の方法は人それぞれで、自分なりの勉強の「型」があればよいのですが、意外と勉強の進め方というものは分からないものです。目の前の文章をひたすら覚えるのか、それとも要点だけを順に覚えていくのか。よほど記憶力に自身のあるタイプでなければ、まずはテキストを読み、要点を確認してそれを覚えていきましょう。
実は、人間とは意外と記憶力がよいのです。記憶力がない、もしくは弱いと感じているなら、それは記憶した単語と出題された問題を結びつける「索引」ができていないのです。
例えば、Aという成分を覚える必要があるとき、いつも飲んでいる頭痛薬の成分表にAが含まれていたとします。これでAといつも飲んでいる頭痛薬が繋がります。さらに、Bという成分を覚えるときに、同じ頭痛薬が登場すれば、AとBをリンクして記憶することができます。こうすれば、頭痛薬というキーワードが索引になり、AとBがぱっと思い浮かぶようになるのです。
記憶したい知識の使い方、役立て方をまとめて考えることで、それが索引になって記憶を引き出すことが簡単になります。自分の脳という辞書の引き方を覚えることで、自由自在に記憶を引き出すことができるのです!
登録販売者試験を年に2回以上受験できる!?
登録販売者の試験は年に一度の一発勝負です。ここで失敗したらまた翌年……。また翌年まで失敗してしまったら……と、非常に強いプレッシャーを感じることでしょう。
あまりにプレッシャーが強すぎると、もちろん記憶はうまく出力できませんし、それどころか思いもよらないケアレスミスに足元をすくわれかねません。
私の知り合いは、緊張のあまりマークシートの記入欄が1つズレていることに気づかず、最後の問題になって記入する場所がないことに気づき、試験に不合格になったことがあるそうです。
一年に一度だと思うから重圧に感じるのです。これが、2度受けられる、3度受けられるならどうでしょう? 少しは気持ちが軽くなるのではないでしょうか。
先ほど私は「年に一度の一発勝負」と書きましたが、それはあくまで同じ県での話。試験日が同じでさえなければ、登録販売者の試験は他県でも受験できるのです!
中国地方のように、地方単位で試験日を設定していることもあるので、まずは近隣の試験日を確認して学習計画を立ててみましょう。チャレンジの回数が増えるだけ、合格のチャンスも高まります。他県の試験を「保険」として考えて、気持ちを落ち着けて焦らず学習に取り組んでください。皆様の幸運を心よりお祈りしております。