心理学

「幼児期のつらい夜泣き」に苦しむクライエントへのカウンセリング【体験記/編集部】

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赤ちゃんとママ

乳児期を過ぎて子どもがやっとまとまった睡眠を取るようになって一安心。でも今度は幼児期の夜泣きに悩まされたという経験を持つ保護者の方も多いのではないでしょうか。
今回はチャイルドカウンセラー講座で学んだ内容をもとに、幼児期の夜泣きに悩むクライアントへのカウンセリングについて考えてみます。

幼児期の夜泣きが招く子育ての悪循環

夜泣きとは子どもが夜寝ているときに突然泣き出して、抱っこをしてもあやしても泣き止まず対処のしようのない状態のことです。
はっきりとした原因は明らかになっていませんが、昼間のうちに強い刺激を受けて悲しみや喜びの感情を強く抱いた日の夜に脳が興奮状態になって夜泣きを引き起こすことがあると言われています。
一過性のものでなく長期的に夜泣きが続く場合は、何らかの原因で子どもの精神状態が不安定になっている可能性もあるでしょう。

ペンとテキスト

夜泣きをしている最中は本人に泣いていた記憶がないことが多く、何をしても効果がないので保護者は悲痛な泣き声が止むのをただ待つしかありません。そんな状態が毎日のように続いてしまうと、保護者は当然寝不足に悩まされることになります。

夜泣き

疲労とストレスで心身が疲弊してくると状況に対応する能力が下がり、なんとか泣き止ませようと手をあげたり、普段から無気力になって子どもへの愛情が薄れたりと深刻な状況に陥ることも考えられます。
保護者がストレスをぶつけてしまうと子どもはいっそう精神的に不安定になり、夜泣きも続くという悪循環にはまってしまう可能性もあるのです。

まずは保護者の思いを受け止め寄り添う姿勢で

チャイルドカウンセラー講座のテキストによると、夜泣きの悩みの背後には「保護者が他に頼れる相手もなく、孤立状態で育児をしている」「保護者自身が問題のある生育環境で育ったために、子どもとの愛着関係をうまく結べていない」などの問題が潜んでいるケースもあるといいます。

テキスト

また私自身も思い当たることですが、現代人は多様化した生活スタイルや勤務時間の関係上眠ることをおろそかにしがちです。しかし、慢性的な睡眠不足は人間の精神状態に大きな影響を及ぼします。
国立精神・神経医療研究センターの研究によると、睡眠不足が続くと攻撃性が高まり他人に共感する能力が下がる可能性があるという結果が出ています。
睡眠不足と疲労で追い詰められて子どもに対し普段では考えられないような行動に出てしまい、保護者自身も深く傷ついている場合もあるでしょう。
チャイルドカウンセリングでは、まずは夜泣き問題の背景を探るよりも疲れ切って苦しんでいる保護者(=クライエント)の話に耳を傾け、その辛い心情に寄り添うことが大切だとされています。
そしてクライエントの話に共感し耳を傾けつつ、会話の内容から必要な情報を収集して今後の対策を一緒に考えていきます。

ポイント

私はこのカウンセリングの流れを知って「私はあなたをジャッジしません。あなたの苦しみに共感して、一緒に解決策を探すお手伝いをしますよ。」という姿勢を言葉や行動でクライエントに示すことが重要なのだなと感じました。

必要な支援を受けられるよう紹介するのも、カウンセラーの大事な役割

さらにテキストでは、クライエントが必要としている支援を的確に見抜き、ニーズに合う専門機関やサービスを紹介するのもカウンセラーの重要な役割であるとされています。

紹介

夜泣きによる睡眠不足と精神的疲労に苦しめられている保護者のなかには一時的に子どもから離れて育児から解放される自由な時間を持つことが望ましいケースもあります。
保護者が住んでいる自治体で行われている子どもの一時預かりや民間の会社によるレスパイトサービス(高齢者や乳幼児などのケアを一時的に行うサービス)などを事前によく調べ、良い情報を提供してあげることも大切です。
「このサービスを受けるように」と指示するのではなくクライアントが提供された情報をもとに自分で選び、自身で現状を変えていく力をつける手助けをすることが望ましいでしょう。
クライエントが孤立状態で育児をすることに苦しんでいる場合は同じ状況に置かれた保護者の集まりを紹介したり、配偶者などの家族にクライエントの抱える問題を理解して育児に協力してもらったりするために家族療法を取り入れることも効果的だそうです。

先生でも、ただの聞き役でもない「支援の担い手」であるカウンセラー

私も育児ノイローゼのような状態になった経験がありますが、あまりに追い詰められてしまうと人に頼ったり相談したりするパワーさえも失ってしまうことがあります。
私がもしもこのような事例のカウンセリングを行ったなら、よく相談しに来てくれた、よくここまでがんばって来てくれたねと心から労りたい気持ちになるでしょう。
まずは苦しいクライエントの胸の内をとことん聞き、上から「こうしなさい」と指示するのではなくクライエントと二人三脚で解決法を探して必要な支援の選択肢を考えていくところに「なるほど」と感心しました。
自分が育児で最もつらかった時期にこのように悩みを聞いて応援しながら一緒に歩んでくれる存在がいればと思わずにはいられません。それだけに、現在子育てに悩んでいる多くの保護者やこれから保護者になる人に、チャイルドカウンセラーという仕事について知ってもらいたいと思います。
講座のテキストは図解付きでとてもわかりやすく、理解が深まりました。カウンセラー資格を目指している人におすすめの講座だと思います。


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