心理学

「こんな行動はNG?」思春期の子どもとの接し方【体験記/編集部】

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子どもと母親

思春期になると子どもは心身ともに大きく成長し、大人への過渡期に入ります。変化していく自分の体や社会的に求められる責任の増加に戸惑う思春期の子どもの心は不安定になりがちです。
家族療法カウンセリングコースで学んだ内容をもとに、思春期を迎えた子どもとのより良いコミュニケーションについて考えてみます。

「まだこども」「でももう子どもではない」思春期とは

思春期とは身体的には第二次性徴の始まりから終わりまでの時期のことで、持って生まれた体格や栄養状態によって個人差がありますがだいたい小学校中高学年から高校三年生あたりをさすと言われているそうです。
女の子は女性らしい、男の子は男性らしい体つきに徐々に変化していく時期でホルモンバランスが安定しないために精神的にも不安定になりやすく、成長による体の急激な変化に強い戸惑いをおぼえる子も多いのだといいます。

思春期の子ども

心理的にも親から自立したいという欲求が大きくなる時期ですが、「親から独立したい」という思いと「でもまだ完全に離れるのはこわい」という思いが同時に発生するため、親に対して冷淡に接したと思えば今度は甘えてみたりと矛盾したような言動をとることもあるそうです。まさに「大人になりたい、でもまだ子どもでいたい」という思春期特有の心の揺れが感じられる特徴ですね。自分と他者を客観的に見つめる視点が育つ時期でもあるため、身近な他者である親に対して批判的になる子どもも多いようです。

思春期の子どもに「こういう接し方」をするのはよくない

家族療法カウンセリングのテキストでは、思春期の子どもを「子ども扱い」せずに一個の人間として尊重しようと書かれています。
親が思春期のわが子を子ども扱いして「あれをしてはだめ」「どんな友達とつきあってるの?」「何時までに帰りなさい」などと口やかましく言うと、自立心を芽生えさせている子どもは「自分を信じてくれていない」という思いを抱くのだといいます。。

BAD対応

テキストで紹介されている思春期の子どもに悩む事例でも、最初のうちは親からの詮索に「うるさい!」などと強い口調で返したり暴言を吐いたりしていた子どもが、そのうち「親はちっとも自分をわかってくれない」という諦めの気持ちを抱いてすっかり親を無視するようになったと書かれています。
親から見るといくつになってもわが子はかわいい子どもです。ましてやちょうど思春期が始まる10代初めの子どもなど、親にとってみればまだまだ幼さの残る「子ども」でしょう。しかし過度な子ども扱いは大人への階段を上る思春期のわが子の自尊心を傷つけ、親子の信頼関係をゆるがすものであることを覚えておく必要があります。

good対応

子どもの行動の裏にある「本当の気持ち」

またテキストでは、反抗的な態度をとる思春期の子どもは自分自身も子どもから大人へと変わっていく過程で生じるさまざまな悩みに苦しんでいるといいます。その思いをうまく表現できずに「親に反抗する」という不器用な形で表してしまっているのだそうです。

テキスト

親だって人の子ですから、反抗的な態度を取られれば当然カチンと来ると思います。けれどもそこでいったん気持ちを落ち着かせて、この行動の裏にはこの子のどんな気持ちが隠されているのだろうと想像力を働かせることがとても大切なのですね。
テキストでも反抗する子どもに対して共感の姿勢を持つことと子どもの反抗の真の目的を理解しようとすることが非常に重要だと書かれています。
なかなか難しいことではありますが、わが子が反抗してくる態度を額面通りに受け取らず「この子も一人の人間として独り立ちするために戦っているのだ」と考える余裕を持つことが思春期と付き合う一つのコツなのかもしれませんね。

私もやってしまっていた「子どもへのNG行動」

小さい頃は自分の庇護下にいた子どもが大きくなって親の知らない交友関係などを築いていくと、親としては「自分が知らないうちに困ったことに巻き込まれていないか」と心配になってしまう気持ち、とてもよく想像できます。
うちの子はまだ幼児ですが発育がのんびりな子だったこともあり、初の集団生活では「園で泣いていないだろうか」と私の方が気が気ではありませんでした。
夫は「あの子なら大丈夫」とどっしり構えていましたが、私は「普段あの子の世話をしないからそんな他人事でいられるんだ」と思っていたくらいです。でも私が毎日のように「今日はどうだった?園でなにかなかった?」と聞くと、子どもはとてもめんどくさそうにしてあんまりお話してくれませんでした。
私はただ愛する子どものことが心配だっただけなのですが、今回の学習に照らして考えればまさに「あなたはまだまだ赤ちゃんみたいなもの。ママはあなたの能力が信頼できないから心配で仕方がない」というネガティブなメッセージを送り続けていたのですね。

イラスト

今では子どもの成長とともに自然と私の不安も消え、本人の口から園での様子が語られるようになりました。自分が伝えたい内容を自由に話す子どもの表情は明るく、とても楽しそうです。
家族療法カウンセリングの学習がなければ、私は過去の自分の行動に問題があったことにも気がつかないままだったと思います。そして今後も何か新しい心配事が起こるたびに子どもに干渉していたかもしれません。
今回学んだことをもとに本当の意味で「子どもを信じる」とはどういうことか、折に触れて何度も考えていきたいと感じました。今まさにお子さんが思春期を迎えている方にも、これから迎える方にもこの講座の内容を知ってもらいたいと思った事例でした。


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